抜け毛や薄毛で悩んでいる男性が増えています。なかなか新しい髪の毛が生えてこないと気になっている人も多いことでしょう。
髪の毛が一定の周期で生え変わることをヘアサイクルと言います。その仕組みはどうなっているのでしょうか。
ヘアサイクルには、3つの段階があります。
まずは成長期です。毛母細胞が盛んに細胞分裂を繰り返し、髪の毛がどんどん伸びる時期で、期間は2~6年です。次は退行期で、毛母細胞の分裂が少なくなると同時に色素細胞の活動も弱くなって、髪の成長が一気に鈍ります。期間は2週間です。最後が髪の毛の最終段階である休止期です。細胞分裂が完全に止まるので、髪の毛が伸びなくなります。この期間に新しい髪の毛を生やす準備が行われており、休止期が終わって髪の毛が抜けるとともに新しい髪の毛が伸びて再び成長期になるのです。
ところがAGAの人の場合は、通常2~6年の成長期が数か月から長くても1年程度とかなり短くなっています。十分に髪の毛が成長しないうちに、退行期・休止期になってしまうのです。
髪の毛全体の約1割が休止期なので、毎日50~100本くらい抜け毛があってもおかしくはありません。けれど、十分に成長していない細くて短い毛が多いようなら、成長途中の段階で抜けてしまっているのかもしれません。AGAの可能性もありますので、抜け毛をよくチェックしてみましょう。